※作成方法の一例となります。
※種・大きさ・状態などで製作方法は様々です。
<動画バージョン>
※音声はありません
<画像バージョン>
(動画と合わせて補完しながらご覧ください)
−今回用意した用具は−

傾斜展翅板・展翅テープ・厚紙

タッパー・木工用ボント・玉針・注射器・展翅用柄
昆虫針・ピンセット・ポリフォーム・そして展翅する標本
採集したばかりの蝶を展翅するのであれば軟化作業は必要ありません。
すぐに展翅できない場合は三角紙に入れたまま冷凍庫などに入れておき
解凍して作業します。糞虫用トラップなども冷凍庫に入れるツワモノがいると
風の噂に聞きますが、私だったら標本でも妻が激怒します。
画像右上のタッパーが軟化した三角紙入りの蝶の標本。水を入れて直接
標本に水がつかないよう発砲スチロールを間に入れて数日放置していました。
今回は取り出しが遅かったのでちょっとカビっています。(汗)

三角紙から取り出したところ
観賞目的を除き採集データのない標本は標本はといえません。採集時には採集日時・
採集地・採集者を必ず分かるように添付し、忘れないようにラベルを作りましょう。
標本を購入する際も詳しいデータのあるものをオススメいたします。

注射器で腹部に溢れるほどお湯を注入します。

余分な水分を標本を壊さないようにティッシュで吸い取ります。

木工用ボンドを針の先端に付けて翅の筋肉を壊すように刺していきます。

胸に昆虫針を垂直に刺し、展翅板にも垂直に刺します。

展翅専用柄(画像は自作品)を使って翅の形を整えていきます。

同じく反対側も。

形が決まったら展翅テープと玉針で押さえていきます。

次に触角の形を整えてきます。

データを添えて乾燥したら完成です。



安達真一(台湾蘭嶼にて)


